あなたは、どんな人が好きですか?
という質問をすると人それぞれに、好きな人のタイプが出てきます。
それでは逆に「あなたはどんな人が嫌いですか?」と聞くと意外と一つの答えに集約されます。
嫌われない事業ブランドになるためには、その答えを知っておく必要があります。
冒頭の質問は、一見ブランディングとは関係なさそうに見えます。
この新ブランディングブログでは、「ブランドとは、人を幸せにする存在」と定義付けました。また前回は「会社の目的は、その会社に関わる全ての人が幸せになること」というお話をしました。
ブランディングは恋愛に似ている、と言っていた方がいます。
私も同感です。
そこで、今回は嫌われないブランドになるためにどうしたらいいのか。
言い換えれば、失恋しないためのブランディングとはどういうものか、をお話したいと思います。
私は「婚活を成功させるためにブランディングを活用できないか」という依頼を受け、女性向けのセミナーを行うことがあります。そこで、どんな人とは結婚したくないか、ということを受講者に聞いたことがあります。
その答えは実にシンプルで「他人の評価ばかりを気にしている人」という答えです。もちろん、表現は様々で「自分の意思がない人」とか「いちいち意見を求めてくる人」とか「自分に自信がない人」とか。
実はこれはブランディングに重要な示唆を与えてくれます。
会社の会議で、「競合に勝てるポイントは何か」とか「競争の中で勝つためには」といった視点でしか議論されなくなった会社は、生活者から好かれる可能性を自ら低下させています。
そんなことまで伝わるんだろうか、と疑問に思うかも知れません。
情報過多の社会では、生活者の感性は想像以上に敏感で、社内のそんなやり取りまで感じ取っているのです。情報社会での消費行動については、また別の機会に詳しく書かせていただきます。
事業展開にしても、商品やサービスの開発においても、自分たちが本来持っている力、一番大事にしていることは何か、いわゆる「独自性」に目を向け、そこから発想していくモノづくりはブランドを強くします。
独自性をより強めていく、という意思のもとに行われるブランディングは、関係する人たちに「何のために」という目的意識をはっきりさせる効果があります。
何のために、という目的意識をはっきりさせることで、分散しがちな力も集約されます。
一方で、他社を気にしてばかりいたり、市場の変化ばかりに目がいって、「本来磨くべき独自性」に目がいかないのは、自身のなさの表れになります。周りの目ばかり気にして、自分に自信がない、そんな企業や商品に魅力は感じませんね。
ブランディングは恋愛に似ています。
愛され続けるには、まず自信を持ちましょう。
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