エンゲージメントを高めるブランドビジョン。

ブランド力を上げるために不可欠なのは、ブランドビジョンです。

「御社のブランドビジョンをお聞かせください。」
私は仕事柄、経営者やその会社の皆さんにこのことをお聞きすることが多々あります。
経営者の多くの方が語られ出すのは、数字的な目標です。
何年後に売上何億円を達成するというような「数字」が返ってくることが多いです。
もちろん、社員の皆さんからもマーケットシェアを何パーセントまで伸ばす、といったような目標が返ってきます。
それは、ビジョンではなく「数字的目標」です。

会社を経営していく上で、数字目標を掲げるのは当然です。
私も経営者の一人として、それは必要だと思っています。

しかし、数字ばかりに目がいっている会社は、往々にして数字が悪くなる傾向があるようです。数字が悪くなっているからこそ、数字に目が行きやすくなるのかも知れませんが。

それと、数字ばかりに目がいっている会社は、お客様を数字達成のための手段に見てしまいます。
無意識のうちにそうなってしまっているのです。
ブランディングは、お客様を含めた「幸せな関係づくり」です。
そうすると、お客様は数字達成のための手段であっては絶対になりません。

ブランドビジョンが数字になってしまうと、社員のモチベーションが下がり、結果ブランド力も低下することは、以前もこのブログで書きました。

「ブランドビジョン」を構成するのは7つの要素です。
このブランドビジョンは、いわゆるブランドコンセプトと同義です。
私は、敢えてコンセプトと言わずビジョンと言っているのは理由があります。
ビジョンとは未来像や先見といったものを伴ったものでなければいけないと考えるからです。
つまり、ブランドというのは常に未来に向かって考えていくできもので未来志向である必要があるのです。

未来をある程度具体的にするために、5年後とか10年後を想定し、このブランドをどのようなブランドに育てるのか、という思考が不可欠と言うことです。
商品やサービス、企業を「ブランド」に育てられるかのカギは、そこにあるのです。

商品を単なる商品としてではなくブランドとして育てたいとか、企業を社会の中でこんな会社に育てたいとか、個人としても人が成長したいと考えることです。

まずは、将来なりたい幸せな像(姿)を描くことです。
この「将来なりたい幸せな姿」が、ブランドビジョンです。

実は人は、将来の幸せな姿に向かって行動する時に、モチベーションも上がるし、ブランド力も高まるのです。
モチベーションが上がるから、売上げも利益も上がるのです。

言い訳のための仕事は、疲れますよね。

ちなみに、社員のモチベーションが下がっているのに、売上げが伸びている状態は最も危険です。この状態は経営者が暴走しがちですから。

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