今日、3カ月ぶりに北海道出張へ。道庁からの受託業務のため、指定エア会社エアドゥにて札幌へ向かいました。
その機内での機長によるアナウンスにブランド力の向上に取り組んでいこうとする姿勢を感じました。
機内アナウンスで気になる情報と言えば、到着が何分遅れるとか、到着地の天気といったところです。
今日もそんないつもと変わらないアナウンスだろうと思いきや。
いつもの挨拶の後、こんなコメントを機長が始めました。「本機は◯◯(社員の名前)が整備を、地上事務は◯◯が担当しました」とスタッフの紹介が始まったのです。
そして、機長、副機長の名前を紹介し、さらに驚いたのは、CA全員の名前を読み上げたのです。
しかも、英語でのコメントも全て略すことなく。
私は仕事の関係で、飛行機に搭乗することが多いのですが、このようなアナウンスを耳にした記憶はありません。(もしかしたら私が聞き逃してきただけかも!?)
多くのエア会社で機長が紹介するメンバーは、機長、副機長、チーフCAくらいでしょう。
整備士や事務担当者の名前やCA全員の名前を紹介すること。
これは、社員の業務への自負と責任を促しモチベーションの向上に寄与するもので、インナーブランディングという視点からも有効と思われます。
また一方で、エアドゥが提供する価値は、人や物を運ぶこと以上に、気持ちのいい時間を提供することの自覚であり、それは「人」によってもたらされることを自他に宣言している感が、今日の機長のアナウンスからは感じ取られます。
最後に機長が言った「ご挨拶が長くなりましたことをお詫び申し上げます」の一言は、さらに乗客を「幸せな気分」にさせたのではないでしょうか。
ブランディングは「幸せな関係づくり」を改めて確認した機内での出来事でした。